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朝顔のきもち [おはなし]

「明日よ!」
お月さまにいちばん近い朝顔のつぼみが言いました。

このごろはもう、暑かった夏の頃のように、庭の朝顔たちが毎朝花を開かせることはないのでした。

「分かった、明日ね!」
「明日だって!」
「あした?」
「明日よ!」

1つのつぼみの言葉は、隣のつぼみへ、そしてその隣のつぼみへと、静かな月夜の庭に次々と広がり、まもなく、庭の全員の朝顔たちに伝わりました。

そう。今までの冷たい雨と風は止み、明日はいいお天気になるのです!

そしてやはり翌朝、久しぶりに山から顔を出したお日さまが、温かで明るい日差しを庭にも注ぎ始めました。

朝顔たちは、昨日の言い合わせ通り、一斉に、赤やピンクや紫や白の顔を開けます。

「わあ、今朝は朝顔がいっぱい!もう秋なのにねえ。」

やがて起きてきた寝坊の家人の言葉に、朝顔たちは、ちょっとはにかんで揺れました。


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コメント 2

まきにゅ

どうして
どうして
nekoさんは 
そんなに
“どうわ”
なのですか

あきなのに
こんなにいっぱい
さいているのは
きっとnekoさんのため
by まきにゅ (2006-10-19 12:41) 

neko

まきにゅさん。
まきにゅさんだって、コメントが詩だなんて、
きゃあ!
(駄返事御免)

優しい言葉をありがとー!
by neko (2006-10-19 16:43) 

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