猫めぐり：ネコな日々：SSブログ

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猫めぐり　[ネコの日々] [編集]

去年の今頃は、うちの庭にある温室に住んでいたクロ。

チビのせいか、すべてに控えめでおとなしくて、温室のごはんをねらうノラさん（多分兄弟？）に追い出されても、じっと外で空くのを待っていた。
多分そうやって、すべてが通り過ぎるのを待つ事が、クロの、難を逃れる術だったのだろう。

昼間は大好きなゴンちゃんと遊んでもらったり、多分、お気に入りの場所もあったのだろう、しばらく庭から姿を消したり、でも秋も深ると、夜はもう息も白くなるほど寒く、時々は雪もちらほら、ボロセーターやホッカイロの入った”おへや”にちゃんと黒いかたまりがお腹を上下させているのが見えるとほっとした。

なんか切ないほど小さくて、一人で頑張って生きてる１つ１つの仕草がいじらしくて、一緒にいればいるほど、クロには惹かれるものがあった。

初めて家の庭の茂みで目と目があったとき、初めてごはんをやったとき、初めてためらいがちに前足を膝に乗せてきてくれたとき、きもちい～いと頭を撫でられて脱力したとき、ゴンとシロの時は当たり前だった事のいちいちがとても一大記念行事だった。

そんなクロが、nekoじいさんの気まぐれとと、その後のゴンとシロの忍耐と愛情で（？）、我が家の家猫となって、やがて１年になる。

家に上がってからのクロは、もう外に出ようとは思わないようだ。
それくらい、外の世界は大変だったのだろう。

順番待ち2.jpg

順番待ち。「ゴン兄ちゃん、まだあ」「もうちょっとね」

クロとシロアップ.jpg

「あのねえ、シロねえちゃん」「なあに？」

ゴンとシロの、ぴったりとくっついて寝るような仲まではいかないが、この頃は、３匹で追っかけっこしたり、お互いに掃除しあったりと、当初の飼い主の心配をよそに、気づくと、結構仲のいい３匹になってくれた。

そうして、寒くなりつつある昨今、今年は、布団の数は２組なのに、寄ってくる猫が３匹になった。
nekoじいさんと私と、ゴンとシロとクロと、誰が誰のところに落ち着くか、ポジション取りは、飼い主にとっても猫にとっても厳しい。
（早い話、１つの布団に３匹固まってしまうと、ひじょーに重い・・・寝返りなどとても・・・）

この１年がこんな風になっていこうとは誰も・・・
いや、きっとクロだけははじめっから分かっていたに違いない、そんな気がする。

そうそう、森の守り猫のゴン子もだよね。

ということで、記念撮影を・・・。

三匹シロはお尻.jpg